飛び込み試験(一発試験)実施レポート⑨
今回は、タイトルの通り “門真試験場・路上コース”でのポイントや注意点などを、おさらいがてら 解説していこうと思います。
AT限定で説明させていただきます、ご了承ください。
所内から路上:慣らし走行まで 編
1. 所内 (乗車・準備~発進~路上に出るまで)
●乗車
①乗車する前に、周囲の安全確認を確かめます。
なるべく、路上側に出ず 後方の確認→前方の確認→運転席側に移動。
②後方の確認をし、乗車に必要な分だけのドアを開けます。
③ドアを支えつつ、素早く乗車。
④ドアを少し手前まで閉め(約10cm程残し)、確実にドアを閉める。 → 半ドアにならないよう。
⑤ドアロックをする。
試験場で試験を受ける方も多いですので、ココまでの流れをスムーズに行いましょう。
当然、乗車時に他の試験車等が通行してくる場合は、走行の邪魔をしてはいけません。 安全な間隔を保てないならば、通過してから乗車します。
★乗車後、“試験官より準備が整い次第 発進してください”等の 指示があります。発進までの準備も、的確にスムーズに」行いましょう。
●準備
①シートを合わせる。 (ペダル操作を正しく操作する準備)
・ シートの高さを調整。 深く腰をかけ、背筋は伸ばす。
前方の死角部分が、約4mあります。 個々の体格等で高さ調整は変わりますので、練習時にも意識して調整しましょう。
・ 足・腰を使って、調節レバーを引き上げつつ 前後へ調整。
※ブレーキペダルを踏んだ際、“奥まで踏み込んでも余裕があるか” “近すぎて、ハンドルを回した際に、肘が足に当たらないか”
※左足は フットレストに置き、走行時の運転姿勢を安定させましょう。 フットレストがない場合は、床におきます。
②背もたれの調整 (ハンドル操作を正しく行うための準備)
背中を使って浅すぎる場合は、体重をかけ後ろへ。 深すぎる場合は、背中を浮かせて前へ調節レバーで調整。
③ハンドルの高さ
低すぎると、ハンドルを回した際に肘が足に当たってしまい 最悪の場合、事故に繋がります。
メーターが見えて足にあたらない高さ、あごの延長線上にハンドルの頭がくる程度で構いません。
④ルームミラー
運転姿勢を崩さないよう、左手でミラー部分に手を触れないように調整。
真後ろが、ミラーの中央にうつるよう。
⑤サイドミラーと言いたいのですが、エンジンをかけないと調整できない車も多いのですので・・・エンジンをかけてから調整。
エンジンをかけずに調整できる車種は、この時点で調整を。
⑥シートベルト
両手でベルトをねじれないよう注意し、大きく引き出し 金具を確実に差し込む。
⑦エンジン始動してから、ミラー調節・・・
●エンジン始動
①ブレーキを踏む。
②ハンドブレーキが引いてあるか確認。
③ギアがPレンジに入っていることを、目で確認する。
④エンジンキーをSTARTまでまわす。 かかったら、すぐ手を離す。
エンジンがかかったか確認する(音・振動・警告等が消灯したことを確認)
★⑦サイドミラー
運転姿勢を崩さず。 ブレーキは(P/ハンドブレーキが引いてあるなら)踏まなくて良い。
・ ミラーの中央に、車体が約1/4~1/5 内側にうつるよう。
・ 路面(アスファルトと地面の切れ目)が、1/2~1/3うつるよう。
●発進
①ブレーキを踏んで、合図→ギア→ハンドブレーキ。
右指示器を出す、ギアをDレンジへ入れる、ハンドブレーキをおろす。
(目でメーター内の表示でP→Dへ変わったことを確認)
②駐停車からの発進確認
車両の周囲をルームミラー・サイドミラー・直接目視で確認。
ルームミラー → 左サイドミラー →左目視(後方) → 右サイドミラー → 右目視(右後方)
③ブレーキを戻し、アクセルペダルへ足を移し、ゆっくり踏む。
※足元に注意!!
アクセルペダルは、かかとをつけて支点にして足首を動かして 踏んでいきます。
ブレーキペダルは、指の付け根辺りでペダルを踏み かかとはつけません。
ペダルへの移動は、右足全体を移動します。 決してかかとをつけたままの、踏みかえはしないこと!!
●所内コース走行
発着点を出てすぐに合流場所があります。 合流しようとする前方の道路を走る車両が 優先になります。 安全確認をし、場合によっては一時停止になります。 合流の際、相手が ブレーキ等を使って 速度を作らないといけないような、合流の仕方をすると妨害になるので注意!!
その際も、発進の確認をし速やかに合流してください。
試験官より、“採点コース範囲外”等説明があります。指示に従って、路上コースへの道を走行してください。
所内走行中に、アクセル・ブレーキを使用します。試験車のペダルの利き具合をみておきましょう。
いよいよ、路上コースです!!
発着点を出て合流までは、所内コースの方も同じになります。
所内コースでの試験の方でも、ならし走行までに 試験続行不可として早々に、発着点に帰還される方多いです。 採点コース内ではないといえど、“これからも、きちんと意識して、安全運転できるか”をみられています。 この確認等が、今後の運転に繋がっていきますので、無意識にでもできるような 優良ドライバーになっていきたいですね。
なので、乗る前から降りるまで、試験だと思ってしっかり意識していきましょう!!
2、路上:出発点
★路上に出る際、歩道が車道との間に設けられています。 歩道を横切る際は、一時停止が義務付けされています。
確実に一時停止で確認をし、見通しが悪いようであれば じりじりと進み、もう一度一時停止し、身を乗り出して安全確認し滑らかに発進して路上に出て行きます。
これを、2段階停止といいます。
①路上:出発点への駐停止
左手にお墓がありますので、お墓を通過後 30km/mの標示付近で左側に一度 駐停車します。
左へ進路を変えていく為に、進路変更の準備をします。
30m手前では左に寄せていきたいですが、ブロック塀がありますので 寄せるのは、お墓を過ぎてから!
合図はその3秒前になります。(進路変更の合図=進路をかえようとする3秒前)
ルームミラー、左合図、サイドミラー、左後方の確認を行い左側に寄せていきます。 速度は、早過ぎると当然 助手席の試験官からすれば、ヒヤヒヤします・・・ 安全な速度、早すぎず、遅すぎず・・・。自身でも寄せ具合を確認できる速度が適切です、だらだらと前に進み過ぎないようにも、注意しましょう。
※ルームミラー、左合図、サイドミラー、左後方の確認= ブログ広範囲近づくにつれ、進路変更の確認と略していきます。
②駐停車処置
左に寄せ終えたら、指示器は左に出した状態でハンドブレーキ、ギアをPレンジ(以下 P)にいれ、ブレーキを離します。
ブレーキを離すことで、駐停車の処置が完了の合図になります。
ここで、コースの指示・説明等があります。
発進してから、左手に駐車禁止の標識があり そこまでが“ならし走行”。そこから、採点コースになります。
では、発進していきましょう。
③出発点からの発進
所内の発進の仕方と同様の手順で発進していきます。
ブレーキ、右合図、ギアをDレンジ(以下 D)にいれ、ハンドブレーキを解除。
ルームミラー、左後方、右後方の確認をして、発進。 ルームミラーを見た際に、後続車が連続してきているのが見えたら、一度待って、その後で 発進できそうなタイミングをみつけたら、その車の後に発進していけるよう準備していきましょう。 通過を確認してからの発進では、タイミングを逃すことにもなり、発進遅れになります。
④発進後、慣らし走行まで
駐車禁止の標識までに速度のほうも作っていきましょう。
慣らし走行終了後、直ぐに交差点を右折します。 次は、右折の準備も考えておきましょう。
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