環状交差点の通行方法とルール
環状交差点内と、通行方法。そこに対しての通行ルールを、書いていこうと思います!
環状交差点内 (ラウンドアバウト)
車両の通行する部分が 環状の交差点であって、道路標識により 車両が右回りに(時計回り)に通行することが、指定されているものをいいます。
簡単にいうと信号がない、円形状(ドーナツ状)の交差点といった感じで、真ん中に島があります。
では、何故その様な形状をしているのか?
(メリット)
①通行速度が、抑えられる。
→信号もなく、構造上 速度を出しにくい為、重大事故の減少
→信号のない交差点に比べて、歩行者の安全水の向上
②安全確認がしやすい
→対向の右折車もなく、時計回りの一方通行
→視野も広く確保出来る。
③渋滞しにくい
→信号がない為、待ち時間の減少
→速度のばらつきも縮小傾向
④信号機が不要
→災害・停電時にも、交通処理が可能。
良いところも沢山ありますが、こういったところもあります。
(デメリット)
①広大なスペースが必要。
→車、歩行者など安全に通行でき、円形状に作れる敷地が必要。
②広大なスペースのため…
→歩行者が長い距離を歩く必要性も。
→視覚障害者の横断がしにくくなる。
③”安全”という考え方
・日本→”とにかく止める”が、安全。
・欧州→(車を止めるより) “緩やかに流れること”で、安全確保。
日本の道路条件や、慣れない道、形状という意識から、安全性への意識向上に繋がりにくく、普及に消極的になってしまう…
こんな話があります。
※ある町の信号機付き交差点を、環状交差点に変更したところ、
1年間 交通事故が1,800件 ▶︎ 300件へ減少したという…
さて、では、どの様に通行すれば良いか 改めて見てみましょう!
[ 通行方法 と そのルール ]
①あらかじめ、できるだけ道路の左端に寄り、徐行して進入。指示器は出さず。
☆環状交差点内を通行する車両等や、道路を横断しようとする歩行者が、優先です!
②環状交差点内は、右回り(時計回り)に通行し、できる限り環状交差点の側端に沿って 徐行しながら、通過しなければなりません。
☆通行方法が矢印などの標示で指定されている場合は、それに従います。
※写真の日は、工事車両があったので右寄りで通行しました。
③出ようとする地点の直前の出口の側方を通過したとき、左の指示器を出し、合図を継続して出る。
(進入直後 すぐの出口を出る場合は、進入した際に、指示器の操作を)
●違反と罰則
○環状交差点の左側を徐行しない
→2万以下の罰金又は科料、違反点数1点
○環状交差点内を通行する車両を妨害(優先道路)
→3ヶ月以下の懲役又5万以下の罰金、違反点数2点
○環状交差点やその直近で、横断歩行者に注意せず、安全な速度、方法で通過しない
→3ヶ月以下の懲役又5万以下の罰金、違反点数2点
○環状交差点を出る際に、合図を出さない
→5万以下の罰金(過失も同様)、違反点数1点
☆日本の安全意識から、事前に”一時停止”をおき、流れを止めて、安全に進入するところも…。
よく、標識・標示を確認し 落ち着いて、安全に通行しましょう!