ペーパードライバー・スマートドライビングのコツ(1)車線変更
せっかく運転免許を持っているのに、運転できないでいませんか? もし運転できたら、普段の買い物や子育て、介護、通院などで、もっと便利になるのに…と思っていませんか? 休みの日には、家族や仲間とドライブを安全に楽しめるようにしたい! 都会生活を離れて自然の中で子供たちと過ごすこともしたい! 出来ればスポーツカーに乗ってワインディングロードで運転の醍醐味を味わえるような腕前になりたい! そんな願いをかなえるために、ペーパードライバー・スマートドライビングを目指して、この記事を書くことにしました。
ペーパードライバー・スマートドライビングは、それほど難しいことではありません。どうやって運転できるようになるかと言えば、皆さんが運転免許をとった自動車学校でも、ペーパードライバー・スマートドライビング支援プログラムを用意しています。でも、自動車学校に行かなくても、普段買い物したり、子供の送り迎えしているご自分の生活圏まで出張してくれて個別講習(レッスン)、つまり出張ペーパードライバー講習をしてくれるプログラムがあります。
そしてさらに、自分でもどうやって練習していけばよいのか悩んでいたら、運転のコツを教えているこの記事を順番に読んでいけば、きっとあなたにもペーパードライバー・スマートドライビングを実現できるでしょう。この記事を読むことが、最も格安かもしれません。
出張ペーパードライバー講習を受け、この記事を読んでみて、ペーパードライバー・スマートドライビングを格安で実現しましょう。
【1:ペーパードライバーの実態】
まずは、ペーパードライバーの実態です。
チューリッヒ保険会社(https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-why-driving-scary/ )
マイナビニュース会員1,001名に調査です。
運転免許を持っている人が日本全人口の中どのくらいいるのかと言えば、男性で約9割、女性で約8割です。そして、運転免許を持っている人の中でペーパードライバーがどのくらいいるかと言えば約3割、マイナビの調査では27.8%(男性20.2%、女性36.6%)ほどいるようです。ペーパードライバーでいる期間はどのくらいかと見ると、10年以上の人が一番多くなっています。10年を超える人が約3割5分、35%で一番多く、1年未満が25%になり、この両極端で約6割と過半数を占めています。これは、一度ペーパードライバーになった人が運転できるようになるには、かなりのハードルがあると考えられます。
でも、日刊カーセンサー(https://www.carsensor.net/contents/editor/category_849/_62649.html )の調べによると、ペーパードライバー456人中、どのくらいの人が「運転がしたい」と考えているかと言えば、約65%との結果です。それでも、どうやって、どのくらい練習すればよいのか、方法論も分からずにいる人も多いのです。
日産ドライブナビ(https://drive.nissan.co.jp/NEWDRIVER/PAPER/BASIC/ )によると
[練習方法1] 指定自動車教習所のペーパードライバー教習に通う
[練習方法2] 出張個人レッスンを受ける
[練習方法3] ベテランドライバーと一緒に自主練習する
と、ペーパードライバーから脱出するには3つの方法があると整理されています。
【2:安い?ペーパードライバー出張講習(レッスン)のおすすめ、どのくらい?】
上記の方法のうち、[練習方法2]出張個人講習(レッスン)と同じように指導してくれるベテランドライバーが、自分の家族や知り合いにいれば[練習方法3]となりますが、いない場合は自主的に一人で練習するのはとても不安でしょう。そのためどのくらいのペーパードライバーが運転を諦めてしまうのでしょうか。
そうすると、[練習方法1]の自動車教習所へ再び通えばよいのですが、それよりも自分の生活圏で練習したいと思う人が多いようです。「いつも行くスーパーの駐車場が駐車しにくい」、「セルフのガソリンスタンドを使うのが怖い」などそれぞれの希望があって、出張個人講習(レッスン)で個別に教えてほしいと思っている人がいます。そうした場合は、自分のリクエストに応えてくれる出張個人講習(レッスン)がおすすめです。女性インストラクターを希望できるところもあるようです。
また、できるだけお安いペーパードライバー出張個人講習(レッスン)がおすすめですが、どのくらいの時間、受ければ良いのでしょう? 1日2時間の出張個人レッスンを、3~4日間で合計6~8時間くらいがおすすめです。このくらい受ければ、出張個人講習では自分がよく使う一般道を実際に走行するため、ほとんどの人が運転できるようになります。お値段はどのくらいするのでしょうか? 1日2時間で1回15,000円程度と格安で、総額でも45,000円~60,000円程度のようです(詳しくはスクールに問い合わせのこと)。これなら格安で、おすすめできます。
この程度であれば、自分の好きな時間を指定でき、費用もお安いので、しかも安全を考えると知り合いのベテラン運転手にお願いするよりも、格安でおすすめと言えるでしょう。
出張個人講習(レッスン)の場合、教師が座る助手席側にも補助ブレーキの付いた教習車での練習、マイカーでの練習を選択出来るようです。レンタカーでの練習も受け付けているスクールもあります。また、女性インストラクターが在籍する出張個人講習もあるようなので、女性ドライバーには安心の、おすすめのサービスです。
さて、講習を受けた後、少し運転に慣れてくると、もっと遠くへ運転しに行きたいと思うようになります。東京など都市部では、手直にある高速道路を利用すれば、首都圏にある観光名所にプチドライブも適うようになるからです。同時に、買い物など日常の街乗りができるようになると、自分の得手不得手も分かってくるでしょう。
その中で、ベテランも含めて誰もが苦手に感じるのが「レーンチェンジ(車線変更)」です。身に覚えがある人もいることでしょう。特に、首都高速道路を走行する場合、合流が右からも左からもあるので、車線変更の必要性が高くなります。そこで車線変更の苦手意識を払しょくするため、最初に、車線変更についてのコツを説明しておきたいと思います。
【3:ペーパードライバー・スマートドライビングのコツ(1)車線変更】
ペーパードライバー・スマートドライビングを行うことは、それほど難しいことではありません。まず、出張個別講習(レッスン)などを受けて、ある程度運転できるようになったら、以下の3つのポイントに気を付けてみてください。
【3-1:バックミラーの使い方】、【3-2:車両感覚】、【3-3:道路感覚? 車線変更のコツ】を理解できると、ペーパードライバー・スマートドライビングのコツ(1)車線変更をマスターできるようになります。ベテランドライバーも参考になりますよ。
【3-1:バックミラーの使い方】
車線変更を上手にスマートに行うためには、特にバックミラーの使い方が重要です。運転初心者ほどバックミラーの使い方が上手ではないことは、よく知られています。それに比べて、ベテランのタクシー運転手は6~7秒ごとに一回、バックミラーを見ていると言います。初心者だけでなく、バックミラーの確認をせずに運転している人が意外に多いのですが、これは危険で、迷惑でもあります。
例えば、バックミラーで後続車を確認しないでブレーキを踏むと、事故になりやすいのです。日常の運転ではあらゆる状況が発生するので、周りの状況を集める手段としてバックミラーは大切です。プロのタクシー運転手のようにバックミラーをできるだけ多く見ることができれば、自分の周り広い範囲に気を配り、情報を集めて判断することができ、事故を防ぐ防波堤にもなります。
でも、初心者やペーパードライバーには余裕がないため、バックミラーの使い方が上手になれないようです。では、どうすればバックミラーの使い方が上手になれるのでしょう。
まず、この練習に最適なのは、バックミラーだけでバックすることです。車庫入れでも良いので、振り返らずバックミラーだけで駐車します。しかし、安全確認が不十分になるとお叱りを受けるかもしれませんので、周囲に人がいないかなど十分気を配りましょう。バックミラーだけで後ろを振り返らずに、自信をもってバック駐車が出来れば、運転に不安がない状態にまでなっている可能性が高いでしょう。バックミラーによる情報収集は、安全運転の基礎だからです。
でも、バックミラーだけの安全確認だけでは危険です。それは、見える範囲が限定されるからであり、自車の動きが掴みにくいと感じる人がいるからです。バックミラーの死角をいつも意識して、周囲の人や車の動きを想定することが必要になります。ですから、自宅での駐車をバックミラーだけで幾度となく練習していると、視覚に入りやすい子供の動きなども事前に予測しなければならないことに気付くはずです。
これがバックする前に、連想する訓練になります。そして同時に、運転にはかなりの予測が必要なことも分かってきます。クルマの挙動を理解して、事前に安全対策をとることも見えてくるでしょう。これが、ペーパードライバー・スマートドライビングのコツなのです。
【3-1-1:装置でカバーできることはカバーしよう】
近年のクルマでは、バックミラーはドアミラーになっています。取り付け位置は、運転席のすぐ横まで後退しており、バックミラーを見るには大きく首を横に振らねばならず、視線が前方から外れてしまいます。かつて、フェンダーにバックミラーがあった時は、首を大きく振らずにいつでも視界の片隅で、後方の動く物体あれば捉えていられたのです。ペーパードライバー・スマートドライビングのコツ(1)車線変更をマスターするためには、オプションのフェンダーミラーを使うことも考えてよいのではないでしょうか。今でもタクシーなどでは、左側だけフェンダーミラーを追加装備しているクルマを見かけます。
また最近では、バックミラーの死角になる部分をカメラやリーダーでとらえて警告してくれる、運転支援装置もあります。
バックミラーに加えて、こうした補助装置を積極的に利用した方が安心でしょう。気を遣わずにすみ、安全運転に貢献するからです。もしペーパードライバーで運転に不安があったら、安全をこれらの装置で買うことができるので、おすすめです。
【3-1-2:凝視せずスルっと見るのがコツ】
運転中、バックミラーを見ないで前方だけに集中して凝視している運転手を見かけることがありますが、実は、運転するとき、一点集中は非効率的です。運転席に座ったら、あまり1点に集中せずに、全般的に周囲の情報を集めているイメージが安全運転には良いことです。それは、車に乗って運転し始めたら、そこは「まさかの宝庫」だからです。飛び出すはずのないところでクルマやバイク、自転車や人が飛び出してくるような「まさか!」と思うような危険な状態が起こりうる世界だからです。
ペーパードライバー・スマートドライビングのコツ(1)車線変更を実践しようとするなら、凝視せずスルっとバックミラーを見るのがコツになってきます。それは、事前に察知して事故を防ぐためです。
【3-1-3:バックの時はバックミラーを使おう】
駐車時などは、振り返って目視でも安全を確認するのですが、見える範囲はバックミラーの方が広くなっています。ですから、バックミラーをフルに使うほうが確認できる範囲が広く、身体を動かすこともなく確認する時間が早くなる可能性が高くなります。バックする時は、運転手が振り返っても室内からでは見えない部分が多く、運転席の窓から見ても片側しか見えません。
従来からの、運転席の窓から振り返って安全確認では、右ハンドルの場合、左側は確認できず不合理でした。そのため左右どちらに曲がるかで事前に曲がる方の安全を確認しておくことです。現在ではカメラで全周を見渡せる運転支援システムがあるので、利用するのが良いでしょう。ペーパードライバー・スマートドライビングのコツ(1)車線変更の実践では、バックミラーを上手く使うことがやはり重要です。
【3-2:車両感覚】
車両感覚とは、基本は車両の大きさを自分の身体の大きさとして感じられることです。視覚だけでは判断しづらいクルマに対する前後左右の距離感、つまりどこに車両が位置しているのか、どのくらいの大きさなのかを感覚で掴むことです。例えば、前後左右のクルマとはどのくらいの距離があるのか、狭い道ではガードレールや路側帯、そして対向車とどのくらい空いているのかです。ペーパードライバー・スマートドライビングのコツ(1)車線変更をマスターする前に、是非とも必要なことは車両感覚を掴むことです。
通常は左側が掴みづらく、走行中のクルマを見ていると、ドライバー自身が車線の中央にいて、車両全体では左に寄ってしまっていることもあります。縁石ぎりぎりに左タイヤが通っているほどの車両感覚の時もあるのですが、本人は道路の中央を走っていると勘違いしているのです。
そうした車両感覚の時には、少し半身に構えて右側に寄りかかる姿勢で、車の左側面への距離感を左肩で感じると車幅全体を感じることができ、車両感覚が出来てきます。右ぎりぎりに座って車両感覚を掴むのです。そうすると、左ハンドルの車両に乗っても反対のイメージで意識すればよいので、乗り換えてもすぐに車両感覚がつかめます。
【3-2-1:タイヤの位置】
上記の車両感覚を掴まないで運転していると、視界だけで左にある障害物を検知してしまい、どうしても左があまくなります。見た目だけで見定めるのではなく、左タイヤがどこの位置を通っているのかをイメージするようにすると、自然にタイヤの位置を左ぎりぎりに定めることが出来るようになります。
走っている時は、タイヤの位置をイメージする努力をすると、車両感覚が掴みやすいのです。そうすると、スピードがある程度出ると車幅が掴みやすく、低速では慎重に視覚で掴みながら行くと、かえって車両感覚がなくなるのを感じるはずです。スピードが出ている時の方が、数センチメートルでタイヤの位置が読めるのです。
狭い市街地の道路では、タイヤの位置を掴むことが、かなり役立つことでしょう。これがペーパードライバー・スマートドライビングのコツ(1)車線変更のときに、役立ちます。
【3-2-2:リアオーバーハングの話】
リアオーバーハングとは、リアタイヤから後ろに伸びた車体のことを言います。最近のクルマのデザインでは、リアオーバーハングがほとんどないクルマが増えたので、駐車時には車止めがあれば、あまりリアを気にしなくても済むようになりました。しかし、いくら運転が上達しても、リアオーバーハングの位置を掴むのは難しく、駐車場で車止めがない場合にどこまで下がったらピッタリなのかは難しいことです。
そこで、ペーパードライバーの時には、駐車時に車両の外の人に目安になってもらいながら繰り返し確認しておくことで、リアオーバーハング感覚を掴むことができるでしょう。特に、車止めのない駐車場などでは、リアオーバーハングの位置も含めて車両感覚を掴むことに役立ちます。こうして車幅だけでなく車の長さも掴んでおくと、ペーパードライバー・スマートドライビングのコツ(1)車線変更の際に役立ちます。
【3-3:道路感覚? 車線変更のコツ】
クルマは高速で動く物体です。道路の車線に沿って走っていても慣性の法則が働いているので、物理的な動きに逆らうことをすると大きな力を使うことになってしまいます。例えば、2車線の高速道路の左カーブで追い越し車線に出て追い越しをかけると、外回りとなるため遠心力がかかり、危険が増します。そこで、カーブの侵入では左車線を走っていて、前車を追い抜く時は、カーブの出口で右側追い越し車線に膨らむように車線変更をします。もちろん、追い越し車線の後ろからの速いクルマに注意です。このタイミングを計ると、追い越しはスマートに行うことが出来ます。これが道路感覚です。ペーパードライバー・スマートドライビングのコツ(1)車線変更とは、車線変更のタイミングを周囲の動きと道路感覚に合わせることがポイントです。
片側2車線の時は、左車線を走るべきか、右車線を走るべきかは、クルマの物理的動きに合わせること、つまり道路感覚に合わせることです。これは、市街地でも高速道路でも基本的テクニックです。
【3-3-1:速度を合わせる】
車線変更をするとき、最初のステップですることは、変更していきたい車線のクルマの流れと速度を合わせることです。それは速度を合わせれば、1車身分の車間があると、理論的には車線変更が出来ることになります。
もちろん、侵入したい車線側の車両が、ブレーキをかけることもアクセルを踏むこともあるはずで、流れの車速の変化を読むことが必要です。現在の速度だけでなく、この先の道路状況によっても加速するのか、減速するのかを見通せないとギャンブルとなってしまいます。行く先の視界があるところを選びます。つまり、道路感覚と速度を合わせることになります。
ペーパードライバー・スマートドライビングのコツ(1)車線変更をマスターするには、隣のクルマと速度を合わせ、少し先の道路状況が読めて視界が確保できる状況で、静かに行います。これが(1)車線変更のコツになります。これが、道路感覚と速度を合わせたスマートな車線変更です。渋滞時で間に入れてもらった時には後続車に挨拶を忘れないようにしたいですが、その挨拶で運転がおろそかにならないようにしましょう。時折、あいさつしたばかりにハンドル操作を誤って事故になることもあります。
【3-3-2:アウト・イン・アウトの法則】
クルマは走る重量物です。物理的な慣性の法則に従って動いています。そのため、カーブでは出来るだけ浅いカーブにしたいのです。カーブは角度が浅いほど走りやすいはずです。これが、カーブについての道路感覚です。そこでレースではないのですが、カーブに入る時はアウト・インに入り、カーブから出るときイン・アウトに出て、カーブを穏やかにすればハンドルを切ることも少なく、クルマは安定して速く、乗り心地よく走ることが出来ます。このカーブの使い方、アウト・イン・アウトは、特に高速道路ではポイントになります。
そのためにもいきなり車線変更を行うのではなく、周囲のクルマの動きと道路感覚を読み、自然に車線変更できるタイミング、つまりアウト・イン・アウトに整えていくことが必要です。そして、ペーパードライバー・スマートドライビングのコツ(1)車線変更の動作は、隣のレーンに「入る」ではなく、「寄せる」イメージで静かに行うことです。この時、上記で説明したような車両感覚が役立ちます。
【ペーパードライバー・スマートドライビングのまとめ】
これまで見てきたように、バックミラーのような装備と機能、車両感覚・道路感覚などを養いクルマの特性をよく知り、物理法則をよく理解すると、クルマに無理をさせず、ペーパードライバーでも安全に運転でき、事故も防ぐことができます。苦手な車線変更する場面でも、物理法則をよく理解していれば、無理をしないでスマートな運転が可能です。ペーパードライバー・スマートドライビングとは、自然に物理法則にしたがうことでかなえられるのです。
ペーパードライバー・スマートドライビングのコツ(1)車線変更は、周囲のクルマの動きを妨げないようにタイミングを選び、無理せず静かに行いましょう。
ペーパードライバー・スマートドライビングのコツ(2)スーパーの車庫入れ
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